2009年5月31日日曜日

なんちゃってアテンド。

1年と少し前のお話です。


約2年ほど前に、ドイツ在住のとあるフランス人女性と、
ネットのサイトで知り合いになりまして。
彼女が日本に観光に来るというので、
半日弱、東京某所をを案内したことがありました。


この人、日本に来るのはまったくの初めて。
もちろん、あらゆることが初尽くし。
目に入るものについて、
質問やらコメントやら、
もう、ひっきりなし。

彼女は日本語がほとんどできないので、
私は100%フランス語。
でもまあどうやら、通じてたようです。

それにしても、ですよ。
普段こっちが見慣れてるものを、
逐一フランス語で説明するとなると大変。
当たり前だけど、こっちはそんな、
いちいち疑問に思わないし。

彼女が日本に興味を持ったきっかけは、
昔、哲学(とくにドイツ系)をしていたかららしい。
そうか、西田幾多郎系のつながりで、
日本にたどりついたわけですな。

あとはZenとかWabiとかSabiとか、
そういったものにも惹かれているらしい。
1年くらい、書道をしたことあるとも言っていたっけ。
でも、日本語の勉強に取り組んでみたけど、
少しかじってすぐにやめてしまったとか。
漢字の難しさに辟易したそうな。

そうそう。
手土産に、彼女はバルトの『表徴の帝国』の原書を
持ってきてくれました。
でもまだあんまり読んでない(苦笑)

お昼ご飯をどこで食べるか迷った末、
結局、私の一存で(笑)日本食にしてしまった。
『郷に入っては郷に従え』的、発想。
いーじゃん、だって日本だし。

しかし、まだ日本食は口に合わない様子。
なんだか、妙に感心してしまった私。
フランス人でも、日本食ダメな人いるのね。

でもそれもそうか。
たとえばパリとかに住んでいれば、
日本食に触れる機会も多いのだろうけど。
彼女の場合、そうではないし。

そのうえ彼女はお魚が嫌い。
日本でフランス語を教えたいと言っていたけど、
お魚が嫌いだと、
ちょっと日本に住むの難しくない?
と思ってしまった私でした。


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