どうやら無事に終わりました。
17日火曜日に、ゼミ内でのエクスポゼを無事に終えました。
とりあえず、よかったよかった。
10月末は、読み上げる原稿作成のため、
半ば引きこもってフランス語と格闘していました。
幸いにも、先生が外国人学生に親切な方だったので、
エクスポゼの2週前に先生に原稿を送っておいて、
1週前に面談をし、修正点のアドバイスをもらい、
修正後にはフランス語のチェックまでしていただきました。
そのおかげもあり、どうにか無事に終了!
ゼミのテーマがReconnaissance(再認/承認)であるため、
私が扱ったのは、ポール・リクールの
Parcours de la reconnaissance(邦題『再認の行程』)。
リクール最後の著作で、亡くなる前年の2004年に出たものです。
エクスポゼは、ベルクソン関連の個所に絞り込んでまとめました。
この個所、ほんの5ページくらいなので、本来エクスポゼするには
ちょっと短いのかもしれませんが、
それでもどうにか、ノルマを満たすA4で9枚ほどのテキストを
フランス語でつくりあげました。
日本ではリクールには触れたことなかったですし、
ですから当然、日本語でも読んだことはありませんでした。
しかも、リクールのベルクソン解釈の仕方が独特で、
かつ、論の進め方にもすごく特徴があるので、
フランス語で読み始めた当初、理解するのにかなり苦労しました。
でもそのおかげで、ベルクソンの記憶理論を読み直すこともでき、
これまで分かっていなかったことが、リクールを通じて
新たに分かるようになった、というのもありましたし、
結果的には良かったな、と思います。
リクールを、もっときちんと読んでみたいと
思うようにもなりました。
ベルクソン研究者がリクールを扱うパターンは、
まだ日本ではそう多くないような気がしますが、
(そして逆もそうだと思います)
でもこの筋、アリだなと思います。
日本にいたときは、リクールを、本を開いたときの
パッと見の印象で遠ざけていたところがありました。
フランスに来たからこその、リクール哲学との出会い。
今後、何らかのかたちで生かせたら…
と考えているこの頃です。
2009年10月19日月曜日
旧証券取引所の古本市
へ、出かけてみました!
今日は日曜日だったのですが、
めずらしく朝からお天気がよかったので、
午前中に掃除・洗濯を済ませ、
昼過ぎから出かけることに。
どのあたりへ行こうか、と考えながら、
そういえば、まだ古本市を見ていないことを思い出し、
旧証券取引所の建物へ。
この写真は、私の家のすぐ近くの、
テアトル広場から撮ったもの。
建物の入り口は4つあって、2つが広場、2つが通りに
面しています。
私が入った入り口はそのうちの一つ。
写真にうつっているところがそうです。
ちなみに、このテアトル広場側から入って、
そのまま建物を通り抜けると、
ド・ゴール将軍広場(通称グラン・プラス)へ出られます。
「古本市」と言ってしまうと簡単ですが、
いろいろなジャンルのものがありましたよ。
文庫サイズの本はもちろんのこと、
昔の新聞や学術雑誌、どこかの領収書みたいなもの(!)まで。
基本的に、この建物に入れる時間帯(火~日の午後)なら、
古本市も行われているようです。
じっくり見ることができたら、
いろいろ発見があるかもしれませんね。
ただ、行われているのが中庭のため、
中央には屋根がありません。
雨が降ると、ちょっと厄介かも。
お天気のいい日がベストです。
2009年10月1日木曜日
授業紹介1
リール「留学」記なので、
いちおう、授業の紹介を(笑)
今私が出ているのは、
火曜の午後に開かれているゼミ1つです。
Philosophie morale et politique
(直訳:道徳と政治の哲学)という枠で、
ゼミの内容は、
ヘーゲルの『精神現象学』の一節を起点に、
その射程を現代思想へもひろげていこうというもの。
具体的には、『精神現象学』の中の
「主人と奴隷の弁証法」に関する箇所です。
詳しくはこちらを参照していただくとして。
要は、主人に仕えている奴隷が、労働を通して、
逆に主人を支配する側へまわるというあれですが、
この過程にあるreconnaissance(承認)を、
主なテーマとしています。
9月15日からスタートし、29日は3回目でした。
今のところは(あと2回ほどは)、
先生がヘーゲルのテキストや関連文献の講義を
する予定になっています。
その後は、いよいよ学生たちのエクスポゼ(発表)が
始まります。
エクスポゼのテーマは、二通りの仕方で選べて、
あらかじめ提示された文献リストから選ぶか、
自分の論文のテーマと関連付けたものにするか、
のどちらかですることになっています。
私はいろいろ考えた挙句、
文献リストの中にあった、ポール・リクールの
Parcours de la reconnaissance『承認の行程』を
選ぶことに。
でも日本にいてもヘーゲル哲学は疎遠だったし、
リクールもほとんど読んだことがないし、
えらいこっちゃ。。。と思っていたら。
偶然にも、私と同じ先生に指導を受けて論文を書く女の子が
同じゼミに出ていたので、少し話をしたところ、
彼女もこのリクールの本を選ぶと言っていて、
「もしあなたもこれを選ぶなら、
私が勉強を手伝ってあげられるよ」と申し出てくれて。
そして彼女は先生にも、
同じ本を私と分担することを、提案してくれて。
ほんと感謝です。
前回の授業後に、彼女といろいろ話をしましたが、
明るくてユーモアがあって、感じのいい人です。
すぐに、こちらも気負わずにフランス語で話せるように
なりました♪
さて、肝心の私の初エクスポゼは、11月17日の予定。
それまでにテキストを読んでエクスポゼの構想を練り、
フランス語にしていく作業をすることになります。
そして、もう一つのゼミも、来週の火曜日
10月6日(これは午前)からスタートします。
そちらについても、またそのうちに
お伝えしようと思います。
いちおう、授業の紹介を(笑)
今私が出ているのは、
火曜の午後に開かれているゼミ1つです。
Philosophie morale et politique
(直訳:道徳と政治の哲学)という枠で、
ゼミの内容は、
ヘーゲルの『精神現象学』の一節を起点に、
その射程を現代思想へもひろげていこうというもの。
具体的には、『精神現象学』の中の
「主人と奴隷の弁証法」に関する箇所です。
詳しくはこちらを参照していただくとして。
要は、主人に仕えている奴隷が、労働を通して、
逆に主人を支配する側へまわるというあれですが、
この過程にあるreconnaissance(承認)を、
主なテーマとしています。
9月15日からスタートし、29日は3回目でした。
今のところは(あと2回ほどは)、
先生がヘーゲルのテキストや関連文献の講義を
する予定になっています。
その後は、いよいよ学生たちのエクスポゼ(発表)が
始まります。
エクスポゼのテーマは、二通りの仕方で選べて、
あらかじめ提示された文献リストから選ぶか、
自分の論文のテーマと関連付けたものにするか、
のどちらかですることになっています。
私はいろいろ考えた挙句、
文献リストの中にあった、ポール・リクールの
Parcours de la reconnaissance『承認の行程』を
選ぶことに。
でも日本にいてもヘーゲル哲学は疎遠だったし、
リクールもほとんど読んだことがないし、
えらいこっちゃ。。。と思っていたら。
偶然にも、私と同じ先生に指導を受けて論文を書く女の子が
同じゼミに出ていたので、少し話をしたところ、
彼女もこのリクールの本を選ぶと言っていて、
「もしあなたもこれを選ぶなら、
私が勉強を手伝ってあげられるよ」と申し出てくれて。
そして彼女は先生にも、
同じ本を私と分担することを、提案してくれて。
ほんと感謝です。
前回の授業後に、彼女といろいろ話をしましたが、
明るくてユーモアがあって、感じのいい人です。
すぐに、こちらも気負わずにフランス語で話せるように
なりました♪
さて、肝心の私の初エクスポゼは、11月17日の予定。
それまでにテキストを読んでエクスポゼの構想を練り、
フランス語にしていく作業をすることになります。
そして、もう一つのゼミも、来週の火曜日
10月6日(これは午前)からスタートします。
そちらについても、またそのうちに
お伝えしようと思います。
2009年9月17日木曜日
学生証GET!
これで私もリール第3大学の学生。
一昨日、無事に事務登録の手続きを完了し、
学生証を取得することができました。
裏には、写真が貼り付けられて、
学生証番号や所属などが記されてます。
ちなみに、ただの“紙”です。
めっちゃアナログ(笑)
最近の日本の大学だと、プラスチック製のカードに
なっているところも多いですよね。
それ1枚で、大学関係は図書館から何から全部OK、みたいな。
こっちは紙なので…必然的に、図書館用にもカードがあります。
ちなみにこれも“紙”。
今日、大学の中央図書館へいって、登録してきました。
裏には、やはり写真を貼付して、
その横には個人識別用のバーコードがついています。
一回登録すると、在籍していれば5年間は
自動的に更新登録されるようです。
四角いマスが5個ありますよね。
一番左の09/10は、2009~2010年度、という意味。
この図書館のカード、基本的に、
大学内の専攻のどの図書館でも有効。
日本でも大きな大学はそうだと思いますが、
検索システムが全学の図書館をカバーしているので、
探している本がどこの所蔵なのかが一発で検索できるというわけ。
新学期早々にもかかわらず、
閲覧机では勉強している人の姿も多く。
広くて静かで、ここなら集中できそう。
パソコンを持ってくれば、wifiにつなげられるスペースも
あるようです。
帰りには、近くの大きな本屋さん、Furet du Nordへ。
リール店は、とにかく広い!
本だけでなく、文具からCD・DVD、ゲームソフトも売っています。
ちなみに私は、本のあるところに行くと元気が出ます。
だから本屋は大好き。もちろん図書館も。
とはいえ、たくさん読むかといえば、
そんなことはないのですが(汗)
今日はこの前から目をつけていた本をいくつか購入。
日本だと、もっぱらAmazon.frとかで検索・購入していた本を、
目の前で開いて選べるのは嬉しい♪
おっと、そろそろ勉強しないと。
今週からすでに授業が始まっています。
それについても、またご報告していくつもりです。
訂正:図書館のカード、よく見たら紙じゃなかったです(笑)
れっきとしたプラスチック製でした。思い込みって怖!
2009年5月22日金曜日
遠藤周作『キリストの誕生』
遠藤周作氏的には、
『イエスの生涯』の続編な位置づけです。
イエスがとらえられ、処刑されていくのを見て、
あろうことか四散した弟子たちが、
いったいどんなことから、
イエスの教えを真に理解するに至り、
(これが、イエスを「見る」っていう体験、らしい)
のちに布教活動に邁進していくのか…という、
ある意味、永遠の謎に迫るもの。
私は信者ではありません。
しかし、あまりに小さいとき(幼稚園年少)から
キリスト教に接してきました。
その結果、ある時期までは、何も疑わずに育ち、
それ以上知ろうとしなかった、
そんな人間です。
極端な話。
わたしの知識は、ごくごく最近まで、
幼稚園の紙芝居レベル、
あるいは、
クリスマス近くなるとみんなで演じた、
聖劇のレベルでした。
いや、ほんとに(汗)。
これらはある意味、
伝えやすく分かりやすく、と
「つくりあげられた」イエスの生涯です。
ほんとうは(何をほんとうと言うかはさておき)、
そこに、もっと複雑な事情が絡んでいます。
それらの複雑な事情を、
遠藤氏はとてもわかりやすく書いておられます。
たとえそれが(ご本人が書いておられるように)
研究史的には不十分な内容であったとしても、
この本は、イエス・キリストをわかりやすく万人に伝える、
という、とても大きな意義をもっていると思います。
読んでいると、
なぜか登場人物を身近に感じてしまう自分がいます。
それはもちろん、
遠藤周作氏の書き方が上手いからでしょう。
『イエスの生涯』の続編な位置づけです。
イエスがとらえられ、処刑されていくのを見て、
あろうことか四散した弟子たちが、
いったいどんなことから、
イエスの教えを真に理解するに至り、
(これが、イエスを「見る」っていう体験、らしい)
のちに布教活動に邁進していくのか…という、
ある意味、永遠の謎に迫るもの。
私は信者ではありません。
しかし、あまりに小さいとき(幼稚園年少)から
キリスト教に接してきました。
その結果、ある時期までは、何も疑わずに育ち、
それ以上知ろうとしなかった、
そんな人間です。
極端な話。
わたしの知識は、ごくごく最近まで、
幼稚園の紙芝居レベル、
あるいは、
クリスマス近くなるとみんなで演じた、
聖劇のレベルでした。
いや、ほんとに(汗)。
これらはある意味、
伝えやすく分かりやすく、と
「つくりあげられた」イエスの生涯です。
ほんとうは(何をほんとうと言うかはさておき)、
そこに、もっと複雑な事情が絡んでいます。
それらの複雑な事情を、
遠藤氏はとてもわかりやすく書いておられます。
たとえそれが(ご本人が書いておられるように)
研究史的には不十分な内容であったとしても、
この本は、イエス・キリストをわかりやすく万人に伝える、
という、とても大きな意義をもっていると思います。
読んでいると、
なぜか登場人物を身近に感じてしまう自分がいます。
それはもちろん、
遠藤周作氏の書き方が上手いからでしょう。
遠藤周作『イエスの生涯』
カトリックの学校に通っていても、
意外と詳しくは知らないものです。
この、遠藤周作『イエスの生涯』、
何年か前から、持ってはいました。
が、思いっきり、積ん読でした。。。
読もうと思ったのは、
授業なり研究なり、における必要性から。
こりゃそろそろきちんと知らにゃいかん。
と思ったのがきっかけです。
聖書を読みなさいと言う先生もいます。
一理ある、と思います。
が、こちとら聖書学者ではないわけで、
そのまま頭から読んでも、
聖書のことばが何を言おうとしているのか、
たとえ話から何を読みとればいいのか、
それをうかがうところまでは、
はっきり言って、到達しきれません。
はたと思い出したのがこの本です。
文庫サイズで移動中に読むのに重宝し、
なんといっても平易に書かれているので読みやすい。
ときどき聖書の引用が出てきます。
もし聖書をお持ちなら、横に置いて、
箇所を見ながら読むと臨場感さらにUP。
(ちなみに私は、新共同訳の、
旧約聖書続編付き聖書を使用。)
いままでよくしらなかったけど、
イエスって、こんなにも孤独だったのね。。。
意外と詳しくは知らないものです。
この、遠藤周作『イエスの生涯』、
何年か前から、持ってはいました。
が、思いっきり、積ん読でした。。。
読もうと思ったのは、
授業なり研究なり、における必要性から。
こりゃそろそろきちんと知らにゃいかん。
と思ったのがきっかけです。
聖書を読みなさいと言う先生もいます。
一理ある、と思います。
が、こちとら聖書学者ではないわけで、
そのまま頭から読んでも、
聖書のことばが何を言おうとしているのか、
たとえ話から何を読みとればいいのか、
それをうかがうところまでは、
はっきり言って、到達しきれません。
はたと思い出したのがこの本です。
文庫サイズで移動中に読むのに重宝し、
なんといっても平易に書かれているので読みやすい。
ときどき聖書の引用が出てきます。
もし聖書をお持ちなら、横に置いて、
箇所を見ながら読むと臨場感さらにUP。
(ちなみに私は、新共同訳の、
旧約聖書続編付き聖書を使用。)
いままでよくしらなかったけど、
イエスって、こんなにも孤独だったのね。。。
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